先日、クリニックの面接を受けたのですが、見学もさせてもらえず、正直どんなクリニックなのか良く分からなかったです。
たしかにクリニックの面接のやり方は様々ですね。
この記事では、面接時に分かる、働きやすいクリニックの見分け方を伝授していきたいと思います。
これまで私は転職エージェントとして200回以上クリニックの面接を対応してきました。その経験から当日の面接の様子で働きやすいクリニックか、そうでないかがなんとなく分かるようになりました。あくまで私の感覚で、もちろんこれが絶対ということではないのですが、転職活動の参考にしてもらえたら嬉しいです。
良くない面接の事例
院長が面接に出てこない
院長はとても忙しいので、面接に遅れてきたりというのは仕方ないと思うのですが、全く出てこないというケースもよくあります。これは少し気をつけたほうがよいです。従業員が30人以上いて、事務長も常駐しているようなクリニックであれば話は別ですが、従業員が20名くらいのクリニックで院長が出てこないのはあまり良い印象は持てないですね。
その場合は事務長、院長夫人、看護の責任者が面接をするケースが多いのですが、特に現場に関係のない院長夫人だけで終わるケースは要注意です。いずれにしても少人数のクリニックであれば院長先生との相性はとても大切になると思いますので、その先生が面接に出てこないというのは従業員を大切にしているという感じがあまり伝わってこないかなと思いますのであまりおすすめはできないです。
面接開始時間が遅れても謝罪がない
クリニックはその日の患者数によって大きく終わり時間が異なるので面接が1時間くらい遅れてしまうこともあります。患者さんが優先なので遅れてしまうこと自体は仕方ないのですが、その後、面接が始まる時が重要です。「お待たせして申し訳ないです」この一言があるかないかです。遅れた時間の長さにもよりますが、特に遅れたことには触れず、何事もなかったように面接が始まるケースの方が多いのかなと感じています。ただ、中には丁重に謝罪から入ってくださる先生(担当者)もいらっしゃいます。この辺りは、従業員に対する考え方がとてもよく現れると思っています。面接に来てくださった看護師さんに「遅れてごめんね」の一言が言えない先生が、従業員に対してもその一言が言えるとは思えないですよね。
院長の自慢話や他医院の悪口が多い
さすがにこのケースは多くはなかったですが、面接なのに自分の自慢話ばかりをしたり、他のクリニックのことを悪く言う先生がいらっしゃいます。一定の許容範囲があるとは思うのですが、自分が不快だなと思うレベルまでいったらそのクリニックで働いてもうまくはいかないでしょう。
良い面接の事例
院長と師長(看護師責任者)が2人で面接
これはとても印象が良いです。院長と師長の信頼関係があるということも分かりますし、院長も師長に任せきりではなく自身もその場にいるということは、採用自体を大切なものと捉えていると感じます。
見学を丁寧にしてくれる
病院だと見学は当たり前のようにしてくれますが、クリニックでは見学が無いというところも珍しくはありません。実際に自分が働く職場をしっかりと見学できるかどうかは大切なポイントですよね。院長が自ら丁寧に説明しながらご案内してくれるようなところは院長のクリニックに対しての想いも伝わりますし、何より従業員に対しての接し方が丁寧ということでとても印象が良いですよね。
まとめ
面接は、採用側が雇用をするかを判断する場でもありますが、求職者側が事業所を判断する場でもあります。
クリニックは病院と比較すると人間関係が限定的です。1度、人間関係で嫌だと感じてしまうとなかなかそこから脱することは難しいです。だからこそ院長や一緒に働く方がどんな方かというのは大切です。給与や勤務時間と言った表面的な条件だけで決めずに面接では長く気持ちよく勤務ができるクリニックをしっかりと見極められるようにしましょう。