赤字病院 97.5% 看護師のキャリアは大丈夫?

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病院経営の実態について

平成29年度、黒字の公立病院は全体の2.5%でした。
現在、公立病院が全国で793病院あるようで、そのうち純粋な医療による収入で黒字になっている病院は20病院。
つまりそれ以外の773病院は赤字ということです。実際には国や県からの補助金があるのですが、それを含めても50%以上の病院が赤字です。
公立病院とは 地方公共団体によって設立された病院で、民間の医療機関では担えない地域に必要な機能をもつ病院も多いです。 そのため、赤字であることが悪いと言うことではなく、こういったデータもあると認識してもらえたらと思います。具体的な病院名で言うと市民病院、○○小児医療センター、○○がんセンター」というような名称の病院をイメージしてもらえたらと思います。
今回参考にした「病院情報局」というサイトは非常にわかりやすく、色々なデータを提供してくれていますのでより詳しく知りたい方はこちらから  ※参照元 「病院情報局」

 選ばれる病院とは?

そもそも病院の収入というのは基本的には診療報酬という点数で決まります。
イメージを掴むために、簡単に説明をすると「注射を1回打つ =>1,000円」というような感じです。
今の日本は健康保険のおかげで、患者は3割負担なので私たちが病院で払うお金は300円です。
ちなみに、75歳以上の後期高齢者は1割負担ですので100円を払います。

ここで伝えたいこと、A病院でも、B病院でも

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「注射を打つ」というのは
どこでも打っても1,000
誰が打っても1,000

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これが例えば美容室の場合はどうでしょうか?「10cm髪を切る」=>1,000円!そんなことはありませんよね。
それぞれの美容室ごとに価格を設定していて、スタイリストを指名をすると指名料がかかる。そんな場合もあるかと思います。
例えば新しい土地に引越しをして美容室に行こうと思ったときには近さや価格、店の雰囲気なんかで決めることが多いと思いますが、医療機関の場合は、基本的には患者が負担するお金は同一なので、まず近いところというが優先されるのではないでしょうか?

それでも、どうも先生が気に入らないとかであれば、かかりつけ医を変えることもあるとは思いますが基本的には、サービス提供者というよりは医者という専門職として判断をするのでよほどのことがない限りは、近いところで通うことになるかと思います。

キャリアをどう築いていくか?

ただし、これから日本では労働人口も減少していきます。国は膨らんだ医療費を削減するために医療報酬をどうしていくのかということを考えていきます。そうなってくると、いくら高齢社会とはいえ、ビジョンや専門性のない医療介護機関はどんどん淘汰されていくと思っています。

一般企業の大企業年功序列が崩れてリストラが始まっていますが、これは医療介護業界でも他人事ではないと思います。これからは、医療機関も選ばれる選ばれないの二極化が進むと考えたほうが自然だと思います。そういった前提で看護師をはじめとする医療従事者は自らのキャリアを考えていくという必要性があるのではないかと思っています。

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