1年目の看護師が直面する3つの壁、その壁を乗り越えるためのアドバイス

1年目看護師がぶつかる3つの壁

まだ1年目なのに本当にこのまま続けられるのか不安です。

けんいち

1年目に悩むのはみなさん同じです。なぜ悩むのか?悩んだときのアドバイスも書いてみたので、参考にしてみてください

1年目の夏が終わると辞めたくなる。

4月から入職をした1年目の看護師さんが7月を過ぎ8月くらいから転職サイトへの登録が増えます。
なぜでしょうか?
まず、仕事に慣れてきて少しだけ周りをみるという余裕ができるようになった。
そこで、夏休みに看護師仲間だけでない、地元の同級生とも話をしたりして、周りと自分を比較するようになった。
そして、自分はこのままで良いのだろうか?と考えるようになる。
1年目の夏が終わった頃は、まずはじめに”悩む時期”なんだと思います。

1、プリセプター(先輩)とうまくいかない
2、仕事が覚えられない、同じミスをする
3、周りの同期と自分を比較をしてしまう

1つ1つ理由を説明しながらアドバイスをできたらと思います。

目次

プリセプター(先輩)とうまくいかない。

1年目の方は、この悩みが圧倒的に多いです。
一般的に学生から社会人になるので、それだけで責任がのしかかってくると思います。
看護師さんの場合はそれにプラスして人の生死に関わる医療現場で患者さんやそのご家族に対しての責任が出てきます。
そこにさらに職場の人間関係です。どれだけホスピタリティの高い方であっても気持ちが折れると思います。
プリセプターが自分と合った方であれば、そこでそのストレスが軽減されると思うのですが、なかなかそうもいかないのが現実です。
実際は、プリセプターの方と合わないとか、現場が忙しくてそれどころではないというのがリアルです。

1年目に人間関係に悩むことはみんな同じです。
タダでさえストレスフルな状況ですので、先輩看護師からの普通の言葉でもキツく感じているということがあると思います。こういう時は、ナナメの関係というのが最も良いとされています。タテの関係でもヨコの関係でもなくナナメの関係です。

タテの関係とは自分の直接の上司、ヨコの関係というのは同期を指します。

ヨコの繋がりも大切なのですが、同期とコミュニケーションを取るとどうしても愚痴が中心になりストレス発散をした気分にはなるの、本質的には改善をされないことが多く、むしろ悪化させることもあります。
そこでナナメの関係が大切なのです。

ナナメの関係というのは、直接的な利害関係がなくフラットに話ができるような関係です。

つまり看護師さんの場合は違う病院や病棟での尊敬できる先輩看護師やコミュニティ等で知り合った信頼できる方。そういった方とコミュニケーションを取ることで、自分を客観的に見ることができ気づきを得ることができます。その気づきこそが本質的な改善に繋がります。是非、ナナメの関係のコミュニケーションを取ってみてください。

仕事が覚えられない、同じミスをする

人間1度言われただけでは全てを完璧になんて覚えられません。
先輩からはいろいろと言われるでしょうし、医療現場は生死と隣り合わせで大きなストレスになり、不安になると思います。
そして、その不安からまた同じミスを繰り返してしまうという悪循環に陥ってしまうことがあると思います。

人間は10人いたら10人みんな違います。それが人間の良いところだと思います。
覚えることが早く仕事もあっという間に1人前にできるようになる人もいるかもしれません。でも自分は自分です。
これからも看護師として働くことを考えると、その自分とどうやってうまく付き合っていくかは、自分で自分のことを知り、できることを認めてあげることだと思います。
仮に今後転職をしても、その先の病院では「新卒じゃないのにこんなこともできないの?」となるかもしれません。
そういうときに、自分が自分をしっかりと理解して認めてあげられることが大切だと思います。

周りの同期と自分を比較をしてしまう

これは自分自身で自覚している方は少ないと思います。
ただし、悩んでいる方と話をしていると、根本的な課題が周りと自分を比較してしまっているというケースが多いと思います。

例えば
・同期のA子のプリセプターのKさんはとても良い人だけと 私は・・・とか
・同期のB子は、仕事ができてもう夜勤に入っているのに私は・・・とか

自分で自分を責めてしまったり、違う病院にいった同級生の話を聞いたりして自分の病院が嫌いになっていったります。
こうして現実逃避が始まると、どんどん今の自身の置かれている状況を卑下するようになってしまいます。

比較をしないようにというのは正直なかなか難しいと思います。
ただ、看護師さんの本来の仕事は看護なんです。営業マンで営業成績を競うわけではありません。
自分がなぜ看護師を目指したのかとか、どういった看護師にこれからなっていきたいのかとかもう1度、原点に立ち帰ったりすると、今の自身の置かれた状況で自分が何をしないといけないのかというのが見えてくるのかなと思います。

さいごに

これまでアドバイスをいくつか書きましたが、キャリアコンサルタントとして最後に伝えたいこと。

苦しい状態を無理して今の仕事を続けることだけが正解ではない。

1年目で精神的に追い込まれたり、体調を崩してしまい休職をした看護師さんとたくさん話をしました。
みなさん本当に真面目で責任感の強い方という印象でした。
3年は勤めないといけないとか、周りの目とか全く関係ないと思います。
それで自分をダメにしてしまうくらいであれば転職をするということも1つの選択肢だと思います。

今の職場で現状の課題を改善ができて働けるのであればそれが素晴らしいですし

現状を改善しようとチャレンジしてもダメだったら信頼できる方に相談しましょう。
「とにかく一刻も早く辞めたい」と転職だけしか考えないと転職先でもまた同じことを繰り返してしまうかもしれません。

まずは、現状と自分自身に向き合ってみてください!
そこで見えてくる自分の良いところはたくさんあると思います。

ArchNurse(アーチナース)というコミュニティではキャリアの選択肢を広げて笑顔で働く看護師を増やすために様々なキャリアの看護師がイベントやセミナーを開催してくれています。興味のある方はこちらも読んでみてください。

あわせて読みたい
ArchNurseDAOとは こんにちは。ArchNurse運営チームです。この記事ではArchNurseのオンラインコミュニティについて説明をしていきます。少しでも興味を持っていただき、参加してみたいと...
よかったらシェアしてください( ^ω^ )
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次