こんにちは。ArchNurseのけんいちです。今回は私の体験談をもとに年代別のキャリア形成のポイントについてまとめてみました。
行動の対価としての金銭は短期的には重要ですが、それは一時的なものであり、使えばなくなってしまうものです。一方で、人とのつながりや信頼は唯一無二であり、長期的な資産となり得ます。この記事では、20-30代のキャリア形成において、金銭報酬と人脈づくりのバランスが大切であることを探り、40代以降の働き方にどのような影響をもたらすかをまとめています。
金銭報酬の重要性と限界
金銭は短期的な目標を達成する上では欠かせないものであり、私たちの日常生活を支える基盤です。例えば、生活費、教育費、娯楽などはすぐに使い道が見つかります。しかし、金銭があってもそれが直接的な幸福や満足に結びつくわけではありません。金銭は使えば減ってしまい、それ自体が価値を生み出すわけではないため、長期的な目標や満足感を保証するものではありません。したがって、金銭に依存した生活やキャリア構築は、一時的な満足感を提供するかもしれませんが、金銭だけでは中長期的なキャリア形成に繋がっていかないのです。
人脈づくりの重要性と持続的な価値
人とのつながりは、金銭では買えない唯一無二の価値を持ちます。良好な人間関係は心の支えとなり、ストレスの軽減、幸福感の向上、そして仕事上での協力やサポートのネットワーク形成に寄与します。
特にビジネスの世界では、信頼と人間関係は取引やプロジェクトの成功に直接的な影響を及ぼします。人間関係を築くことは時間がかかるものの、一度築かれた信頼関係は長期的に見て大きなリターンをもたらすため、持続可能なキャリア発展には欠かせない要素です。
20代で成果を出し信頼を得て、会いたい人に会う
20代は人生のなかで最も自分の意思で自分への投資ができる期間だと思っています。30代、40代となると結婚や子育て、介護といった様々な環境の変化が起きるため、自分のことに時間やお金を使いづらくなります。そう考えると20代はキャリア形成においてはとても大切な期間です。
そんな20代では、与えられた仕事でしっかりと成果を出し信頼を築いていく。そして自分がやりたいことにも挑戦し、会いたい人にたくさん会う。行動することで失敗もありますが、その失敗もキャリアの資産になります。そのときすぐにやりたいことに繋がらなくても多くの種を蒔いておくことで後のキャリアに必ず活きてきます。
30代のキャリア形成とバランスの重要性
30代でのキャリア形成は、金銭報酬と人脈づくりのバランスが非常に重要です。お金を追求することで一時的な生活の安定、物質の豊かさは得られますが、人間関係をおろそかにすると、長期的なキャリアの展望が狭まる可能性があります。逆に、人脈づくりだけに注力しても、生活の基盤が不安定ではストレスが増える一因となります。したがって、金銭を得ながらも、それに依存することなく人間関係を大切に育てるバランスが求められるのです。
この時期は結婚や子育てとライフステージに変化のある方も多く自分だけの意思ではキャリア形成ができなくなっていきます。金銭だけでは解決できない問題も起こります。そんなとき大切になるのが人とのつながりです。家族や仕事関係者はもちろんのこと、それ以外でのつながりも徐々に増えていく中で自分のキャリア形成における大切なつながりを作る期間です。
この期間には学生時代の友人などこれまで付き合ってきた知人と距離が離れて寂しい思いをすることもあると思います。ただ、これもキャリアの次のステージに向けて大切なターニングポイントです。自分が誰との時間を大切にするのかを改めて考えキャリア形成に活かしていきましょう。
40代以降の働き方への余裕
若い時期に金銭と人間関係のバランスを上手く取ることができれば、40代以降には「余裕」が生まれます。この余裕は金銭的なものだけでなく、精神的なものでもあります。信頼と実績のあるネットワークが形成されているため、新しいプロジェクトやビジネスチャンスを探る際にも有利に働きます。また、人間関係がしっかりと構築されていることで、仕事の柔軟性が増し、ライフワークバランスを保ちやすくなるのです。
まとめ
金銭と人間関係の適切なバランスは、豊かな人生を送るために不可欠です。人生100年時代に必要なキャリア思考に必要なのは、短期的な目標の達成だけでなく、持続可能なWell-being(ウェルビーイング)を目指すことです。その実現のためには20代、30代のうちに金銭と人間関係の両面をバランスよく育むことが重要です。そうすることで40代以降で自分らしいキャリアを築くことができるでしょう。
Well-beingは身体的・精神的・社会的にも良好な状態、とより広い概念を表していて、また「状態」としていることからも一時的・瞬間的に良好かどうかではなく、持続的に良好であるとしていること
https://www.persol-group.co.jp/sustainability/well-being/about/