未経験から産業看護師へ!一般企業へ転職して気づいたこと

未経験から産業看護職へ


こんにちは。ArchNurseのけんいちです。今回は未経験から産業看護師へのキャリアを歩んでいる看護師のキャリアストーリーです。看護師から企業への転職を考えたきっかけなど、産業保健分野で働いてみて感じているリアルな内容も書かれているので是非、参考にしてもらえると嬉しいです。

目次

集中治療室での看護師時代

ーー看護師になったきっかけを教えてください

元々医師になりたかったのですが、学力が足りず・・・(笑)
担任の先生から、性格的に看護師が向いているのではないかとアドバイスを受けたことがきっかけで、看護師を目指すことにしました。

ーー 看護師としての業務は何をしていましたか

集中治療室で患者の全身管理をしていました。それ以外にも、後輩育成や学生指導、特化型医療チームの立ち上げなど、看護業務以外にも幅広く活動していました。

ーーきつかったこと、楽しかったことを教えてください

きつかったこと

先が見えない医療を目の当たりにした時や、意思決定ができない患者さんの方針を決める会議に出席した際は、人の命の重さを痛感しました。

たのしかったこと

集中治療が好きだったことと信頼できる医療者が周りにいたこともあり、仕事は1年目の時から楽しさとやりがいを感じていました。特に患者さんの状態変化にいち早く気付き、それがきっかけで治療が進んだ時はやっていてよかったなと思うことが多かったです。

病院外では飲み会やパーティーにも参加して、沢山遊びました(笑)

10年後の自分の働く未来が想像できない

ーー企業への転職を考えたきっかけはなんでしたか?

この先10年以上看護師として働く未来が想像できなくなったからです。コロナが流行し始めた時期でもあったので、自分の身を守れない働き方にも疑問を覚えるようになっていました。

ーー転職の決め手になったのは?

今のポジションに留まることよりも、新しいことに挑戦するというワクワクが優ったからです。

あと、働く世代のヘルスリテラシーに関わることができれば、病気で最期を迎える人を減らせるかもしれないという働くことへの意義を感じられそうだと思えたことも決め手の一つでした。

産業保健分野への転職活動の苦労

ーー苦労したことは?

苦労したことは転職活動の進め方と求人探しです。

企業転職は初めてで何から手をつけたらいいか全くわからなかったため、情報収集用のSNSを開設し、産業保健界隈の発信をしている方の情報を見たり、オンライン勉強会に参加したりしました。そこで衛生管理者の資格を持っていたほうがいいと聞き、資格取得の為に数ヶ月勉強しました。

求人探しについては、産業保健分野は未経験だったので普通に調べていても応募できる求人がほぼなく、企業転職のハードルの高さを感じました。当初は正社員の求人ばかりを探していましたが、先輩保健師さんに「まずは条件より経験を優先した方が良い」とアドバイスをもらい、契約社員や派遣まで範囲を広げることで、採用に至りました。

ーー産業保健業界を選んだのはなぜですか?

看護師として働く中で、入退院を繰り返し、徐々に状態が悪くなっていく患者さんを見続けていました。その過程で、もっと上流から予防医療の大切さを伝えたいと考えるようになり、働く人に関わることができる産業保健業界を選びました。

実際に産業看護師になってみて感じたこと

ーー転職をしてみて、良かったこ

よかったことは、新しい価値観に触れて、視野が広がったことです。今までは目の前の患者さんのことだけを考えていればよかったのですが、産業保健は働く人や企業を相手にしていることもあり、自分の役割や求められていることは何かを常に考える思考が身につきました。

反対に苦労したことは、ビジネスメールですね。看護師時代はほとんどPCを使用していなかったため「一般の会社員はこんな丁寧な文章でやり取りをしているんだ〜」と感心したのを覚えています。と同時に、自分の知識のなさに恥ずかしくなり、人事部や先輩保健師の文章を真似たり、分からないことはインターネットで一つ一つ調べながらメールを作成するなどの工夫をしました。

ーー企業転職をしてみて気づいたことは?

正直、産業保健はキラキラOLでも、従業員一人ひとりに向き合いながら、予防医療を推進できる仕事でもありません(笑)

医療従事者の健康ファーストという考え方ではなく、あくまでも会社は働く場であるということを念頭に置き、従業員や企業が大切にしている価値観に沿って関わっていくことが大切だと気づきました。

転職前に想像していたものとは異なりましたが、社内で調整役となり、人と仕事を適合させていくという業務に今ではとても面白みを感じています。

また、産業保健では自ら課題を見つけて取り組んでいくことが多く、色々試行錯誤しながらすすめることが好きな自分にとっては、やりがいに繋がっています。

ーーこれからやりたいことは?

組織支援をしていきたいと思っています。今までは従業員に対して個別的な支援がメインでしたが、これからは組織全体に目を向け、自分が関わることができる範囲を広げていきたいです。

まとめ

今回は未経験から産業保健分野へ転職をされた看護師のキャリアストーリーでした。産業保健分野は病院とは真逆で求人を出せば数十人が応募してくるという買い手市場です。そのため未経験での転職はとても苦労されたのではないかと思います。途中で書かれていましたが、契約社員や派遣まで範囲を広げることで、採用に至りました。ここはポイントなのかなと感じます。基本的には産業保健への転職はみんな未経験からなので諦めずに行動をしていれば道は拓けますね。

産業保健分野への転職についてはこちらのお二人のキャリアストーリーも是非、読んでみてください。

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