看護師が笑顔で働ける未来を目指して『ArchNurse(アーチナース)』の挑戦

Eye catch: Arch Nurse

この記事では、ArchNurseを立ち上げた私けんいちの原体験や活動の背景、そして解決したい課題を紐解きながら、『ArchNurse』が目指すビジョンと取り組みについてご紹介します。看護師の未来を一緒に切り拓く一歩として、ぜひ最後までお読みください!

目次

笑顔で働く看護師を増やす!

キャリアを軸にしたオンラインコミュニティ『ArchNurse(アーチナース)』を2020年4月に発足しました。
発足と言っても、まずはvisionに共感してくれた方に参加をしていただいて徐々に活動を始めています。
『ArchNurse(アーチナース)』というコミュニティの名前には個人の「現在地」と「ありたい姿」や「やりたいこと」を実現させるキャリアの架け橋という意味が込められています。ここでは「なぜやるのか?」「なにをやるのか」が伝われば嬉しいです。

ArchNurse運営者の自己紹介

原体験:看護師の母親から学んだ働く姿勢

はじめまして、ArchNurseの代表をしているけんいちです。私の母親は新卒でNICUに配属され、私を産んで私が1歳になる前に託児所に預けながら現場復帰をしたそうです。その後、私が小学生になると時間の制約が増え看護師として働くことが難しくなり、別の内職をしていました。ただ、やはり看護の仕事が好きで看護の現場に戻りたいと思い、私が10歳の時に大好きな看護の現場に戻りました。

その2年後、夜勤をして常勤で働いても良いかという議題で「家族会議」をしたことを今でも鮮明に覚えています(笑)そして、現在もパートではありますが、看護師としてイキイキと働いています。大晦日に夜勤で出勤していくこともあれば、夕御飯中にオペで呼ばれて出て行くこともありました。

そんな母親の看護師として働く姿を近くで見ていて、寂しさよりも誇りのほうが強かったと感じています。さらに私が社会人になり親になったことで、改めてそのプロフェショナルな仕事ぶりに尊敬の念が強くなり、母親のような看護師が増えたらその家族や関わる人たちも幸せになるよなーと感じていました。

転職エージェントの経験から見えてきた看護師キャリアの課題

私は看護師ではありません。2社目に入った会社でご縁があり「看護師の転職支援」をしていました。転職をしたい看護師さんの話を聞いて、悩みの本質を深掘りしながら、課題解決のためにご希望に合う求人を紹介するという仕事でした。苦しいことも多かったですが、多くの方から感謝の言葉もいただきやり甲斐もありました。
ただ、その一方で働く環境面から精神的に辛くなってしまい、病棟や看護の現場が嫌いになってしまう看護師さんも少なくはありませんでした。
また、病院や施設の経営層や管理職の方とお話をさせていただくようになると、どれだけ看護師を紹介しても高い離職率から慢性的な人手不足が解消されない病院や施設もあり、組織課題の本質的な改善にいたるような支援ができていないというモヤモヤも感じるようになっていました。

看護師が笑顔で働ける未来への想い

医療職の方と接することが多いからこそ、医療職は自分にはできない職業だと感じました。だから純粋に医療従事者の方への尊敬の念があります。
私は医療系の資格は持っていません。それでもキャリアコンサルタントとしての知見や営業、マネジメントの経験からキャリアとビジネスという側面で医療従事者のキャリアの選択肢を広げることでは力になれることがあると思っています。

その活動として、看護師さんが笑顔になるためにキャリアの架け橋となる場を提供したいと考えました。ただし、私1人の力では何もできません。同じ想いを持つ方たちと個の強みを活かしながら、個人のキャリアの選択肢を広げ、笑顔に繋げていきたいと思っています!

看護師が笑顔で働けない理由とは?3つの課題を解説

課題1:医療業界の収益構造と給与体系の限界

医療報酬が給与の原資となっているため”個”の能力スキルを給与に反映することが難しい。また、この構造理解している医療従事者の方は少なく、閉塞感を感じている方も多い。

課題2:専門職におけるキャリア教育の不足

学生時代から専門職としての勉強をして、コミュニティも限定的になりがち。また、新卒時にホワイトカラーのように業界研究や自己分析を経験することなくそのままエスカレーター式に就職をしている方が多い。

課題3:人材不足がもたらす悪循環と課題

医療介護業界の圧倒的な人材不足によって転職市場は売り手市場になっています。よって医療従事者を大切な”人材”としてみることができない経営者や看護師を数字としかみていないエージェントの乱立によりマッチングの質は悪化し、働く側のエンゲージメントは上がらず早期離職を繰り返す悪循環が生まれている。

看護師の笑顔を増やすためにArchNurseが目指すこと

収入アップを目指す看護師のためのビジネススキル支援

医療業界(診療報酬)の枠を超えても、活躍できるビジネススキルを学ぶ場があること。また実際に他業界で活躍している人との繋がりや仕事の案件の提供。

新しいキャリア選択肢を広げる情報とサポート

病院や施設等はもちろん、それ以外のキャリアの選択肢についても質の高い一次情報を得る機会があること。
また、その前提となるキャリアカウンセリングの機会提供。

看護師の挑戦を応援するエンゲージメントの場

直接的な利害関係はないが信頼できる第三者とのコミュニケーションによって、挑戦が認められ称賛されるような場の提供。

さいごに

もしArchNurseの活動に興味を持っていただけた方は是非、ArchNurseに参加してみてください!
今はslackでグループを作りそこで興味のあるチャンネルに参加してコミュニケーションを進めているような状況です。
まだまだ手探り感満載ですが、そこも含めてみなさんで一緒に創っていくことにも価値があると思ってます。
自分が面白そう!って思ったプロジェクトに参加したり、自分で勉強会を立ち上げたり、自己成長を通じてキャリアの選択肢を広げることができればと思っています。

終身雇用や年功序列が崩れ、1つの企業に属するだけではキャリア形成としても視野が狭まり良くないと思っています。コミュ二ティも同じで、自分がワクワクできるようなものにはどんどん参加することで結果的には自立をしていけるんだと思っています。

■お申し込みフォーム
※2024年12月時点でSlackからDiscordへコミュニティ運用ツールを変更しています。
参加にご興味のある方はこちらの記事を是非ご覧ください。

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この記事を書いた人

けんいちのアバター けんいち キャリアコンサルタント

看護師の転職支援に約10年携わり、2019年に国家資格キャリアコンサルタントを取得。
2020年に看護師キャリアコミュニティ「ArchNurse」を立ち上げ、キャリア支援のプロジェクトを複数展開しながら、産業保健、健康経営関連サービスの企画職として従事。

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