看護師のキャリアは無限大『視座を上げる』ことで広がる可能性

看護師のキャリアと聞くと、多くの人が病院やクリニックで働く姿を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに、看護師の活躍の場は医療機関が中心ですが、それに限られるわけではありません。しかし、「看護師=病院勤務」という固定観念に縛られ、キャリアの選択肢を狭めてしまう人も多いのが現状です。

今回の記事では、視座を上げることで看護師のキャリアの可能性がどれほど広がるのかを探ります。自分の専門性や経験をどのように活かし、どのような新しいフィールドで活躍できるのか、一緒に考えていきましょう。

目次

従来の看護師像とその限界

一般的なキャリアパスとその制約

看護師のキャリアパスは、従来、病院・クリニック・介護施設などの臨床現場が中心でした。特に病院勤務では、夜勤やシフト制といった働き方の制約が多く、体力的な負担が大きいという側面もあります。また、職場によっては昇進の機会が限られており、長く勤めても仕事内容が大きく変わらないこともあります。

キャリアの選択肢を狭める固定観念

多くの看護師がキャリアの幅を広げる機会を得られない理由のひとつに、「看護師として働くなら病院や介護施設しかない」という固定観念があります。看護師の専門性は、医療現場でしか活かせないものだと思い込んでいる人も少なくありません。しかし、この考え方にとらわれると、キャリアの選択肢が狭まり、成長の機会を逃してしまうことにもつながります。

従来のキャリアパスの課題

従来のキャリアパスには、キャリアの停滞感やマンネリといった課題もあります。同じ環境で働き続けることによって、新しい挑戦をする機会が減り、仕事へのモチベーションが低下してしまうこともあるのです。こうした課題を克服するためには、視座を上げて、より広い視野でキャリアを考えることが重要になります。

キャリアの視座を上げることで見えてくるもの

「看護師としての私」ではなく「私が何をしたいのか」で考える

キャリアの可能性を広げるためには、「看護師として」ではなく「私が何をしたいのか」を考えることが大切です。資格や職種に縛られず、「自分がどんな仕事をしたいのか」「どのように社会に貢献したいのか」といった上位概念からキャリアを見つめ直すことで、新しい可能性が開けてきます。

看護師の資格を取得するために、学校に通って苦しい実習もしてきたんだから看護師を辞めるのはもったいない。家族にも反対をされる。といった背景も資格に縛られてしまう1つの要因でもあります。

視座を上げるメリット

視座を上げることで、看護師の知識やコミュニケーションスキルをより幅広い分野で活かすことができます。病院や介護施設といった医療現場に限らず、企業や教育分野、さらにはIT・テクノロジー分野でも今後は看護師の経験が求められる場面は多くあります。また、社会課題に対するアプローチも多角的になり、より広範な視点で医療や健康に関わることが可能になります。

キャリアの選択肢を広げるためのSTEP

以下の図は、看護師のキャリアの広がりを視覚的に示したものです。

看護師のキャリア
STEP
現在の病院だけてはない医療・介護業界のキャリア

病院だけでなくクリニックや訪問看護、介護施設など医療・介護分野での選択肢を広げる。

STEP
医療・介護の枠を超えながら資格をいかしたキャリア

資格を活かすということを前提において、企業での産業保健、製薬業界での治験、美容業界で自由診療に関わるといった形でキャリアの選択肢を広げていく。

STEP
資格を前提としない「自分」を軸としたキャリア選択

看護師という資格を活かすことが前提ではなく、自分が何をしたいかまで視座を上げて自己分析等を行い、キャリアの選択肢を考えていく。結果的にその領域で資格を活かすことができるようになると市場価値はより高まる。

このように、少しずつ視座を上げることで、看護師のキャリアは無限に広がる可能性があるといえます。ここでお伝えしたいのは、医療業界以外で働くことが善し悪しという話ではありません。それを決めるのはあくまて個人です。しかし、今後は専門職であっても自律したキャリアが求められます。そのためには、まずキャリアの選択肢を知り、その中から自分が選んだという納得感を持つことが大切です。

今の病院しか見ていないまま、嫌々その病院で働き続け、看護自体が嫌いになってしまうケースも多いです。だからこそ、早めに視座を上げて様々なキャリアの選択肢を知り、自分が大切にしたいことに気づいてキャリア選択をすることの重要性をお伝えしたいです。

看護師の資格を活かせる新しいフィールド

企業(職域)×看護師・保健師

看護師の専門性は、医療機関以外のさまざまな分野で活かすことができます。例えば、企業においては、産業保健の分野で従業員の健康管理やメンタルヘルスサポートを行う役割が求められています。また、治験コーディネーターとして、臨床試験のサポートや運営管理を担当する仕事もあります。美容・ヘルスケア業界では、美容クリニックや健康増進サービスにおいて、看護師の知識が重宝される場面が増えています。

製薬・コンサル×看護師・保健師

さらに、コンサルティング会社や製薬会社では、営業やマーケティング、現場の専門職とのコーディネーターとしての役割が求められています。医療に関する専門知識を持った看護師が、製品の開発やコンサルティングに関わることで、より実践的な支援につながります。

IT・テクノロジー×看護師・保健師

IT・テクノロジーの分野でも、看護師の知識を活かすことができます。エンジニアやプロダクトマネージャーとして、医療系のスタートアップで活躍する人も増えています。医療アプリの開発やデータ分析など、医療とテクノロジーを掛け合わせた仕事は今後ますます需要が高まるでしょう。

キャリア形成のプロセス

自己分析と目標設定

新しいキャリアを築くためには、まず自己分析と目標設定が重要です。「自分はどんな仕事に興味があるのか?」「どんな社会課題を解決したいのか?」といった問いに向き合い、SWOT分析などを活用することで、自分の強みや弱みを把握しやすくなります。

そうは言っても自己分析をどうやったらいいか分からないという方が多いと思いますし、自己分析は一人でもくもくとやってもなかなかうまくできません。そんなときは、気軽に相談ができるArchNurseのサービスも活用してみてください。

情報収集とリアル交流が大事

次に、情報収集とネットワーキングを行うことも重要です。SNSやオンラインコミュニティを活用し、多様なキャリア事例を知ることで、自分の選択肢を広げることができます。また、看護師の枠を超えた人脈を作ることで、新しいチャンスが生まれることもあります。ただし、SNSの情報は表面的でなかには、登録を目的とした過度な表現の広告やインプレッション稼ぎのために投稿もありますので、そういった情報に惑わされないことも大切です。キャリアに関する情報は自分の人生に関わる大切な情報です。できる限り自分で行動し、リアルで人に会うことをオススメします。

ArchNurseではキャリアのセミナーを開催したり、定期的にオフ会を開催していますので、ぜひ参加してみてください。

さいごに

看護師のキャリアは、病院や施設に限定されるものではありません。「自分は何がやりたいか」を上位概念で考えることで、看護師の知見を活かせる領域は無限に広がります。こちらの記事が視座を上げキャリアの選択肢を広げ、新しい一歩を踏み出していただけるきっかけになると嬉しいです。

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