臨床看護師の経験を経て応援ナース、そして行政看護師への道

9年の臨床経験を持つ看護師が、応援ナースを経て行政看護師へキャリアチェンジ

こんにちは!ArchNurseメディア運営チームです。

今回は、看護師から応援ナース、そして行政看護師のキャリアを歩む「ゆっきーさん」の体験談をご紹介します。キャリアを見直したきっかけや、当時のリアルな心境も書かれていますので是非、あなたのキャリアを考える参考にしてもらえたら嬉しいです。

この記事を書いてくれた人

ゆっきーさん
9年の臨床を九州、関西、関東で過ごした。悩みながらもがむしゃらに仕事をした20代。様々なライフイベントの変化も経験しながら、キャリアを見つめ直し現在は行政看護師。趣味は旅行✈️ 運転🚗

目次

看護師になった、いくつかの理由

ーー看護師になった理由を教えてください

喘息で幼少期から通院しており、外来の看護師さんがとても優しくて忘れられなかったからです。

これも一つですが、実際は後付けエピソード(嘘ではありません)で私の両親の教育上、「女の子は手に職を」という意識が強かったため、言われるがままに看護師を目指しました。また、本当は教育現場にいきたかったので他に選択肢をという気持ちで学生時代に養護教諭の免許状も取得しました。

臨床看護師として歩んだキャリア

ーー看護師としての業務は何をしていましたか

新卒時代は大学病院の血液内科、そして結婚をきっかけに退職し引っ越して自宅から近かった整形外科の単科病院、そして離婚をきっかけに再度転居し、救急病院のICUで勤務しました。一般的な看護業務に加えて、病棟立ち上げやマニュアル作成、参考書執筆活動と珍しい業務を行ってきました。

ーーきつかったこと、たのしかったことを教えてください

年々、夜勤後の体力回復がきつかったです。性格上連休をとる勇気がなくて趣味の長期旅行に行けなかったことはきつかったです。

楽しかったことは、忙しい時や緊急時に現場を回してチームみんなで乗り越えた時です。また、通常業務+緊急業務を自分でタスク管理して乗り越えた瞬間です。あとはありがちですが、患者様から「あなたでよかった。ありがとう。」これにつきます。

 「応援ナース」として広がる世界

ーー応援ナースになったきっかけを教えてください

看護師の業務は振り返っても大変ですがやりがいもあり好きです。ですが、働く環境が良くない。正社員で働いていても実際に現場に入らないと内部はわからない。そして様々な看護師がいる中で当たり前ですが、みんな同じ方向を向いている現場がないと感じました。その人の機嫌ひとつでその日の病棟の雰囲気が変わるため、仕事に集中したくても違うところに気が散ってしまいます。かと思いきや全くやる気や責任感のないスタッフがいたり。本当にいろんな看護師がいました。

そんな現場にずっといるのか?外はどうなのか、一つの診療科に限らずいろんな現場を見て学びたい。そう思い応援ナースになりました。

ーー応援ナースできつかったことはありますか?

 基本即戦力しか求められていないため、初日から瞬時に業務を覚えていきこなしていきます。

これを1病院大体3−6ヶ月スパンで変わっていくため、病院独自のルールと雰囲気を覚えてこなす作業の繰り返しが本当に大変でした。(たくさんの病院を回って学びたかったのであえてこのスパンで回していました。)

ーー反対に楽しかったこと、良かったことはありますか?

応援ナースを必要とする病院は基本的に人員不足であるため、自分の実力を認めてもらいながら、早いスピードで現場に馴染んで頼りにされたことはどこに行っても楽しかったです。

専門病院や専門病棟であると知識や技術が偏りがちのため、既存スタッフや新人に教育をお願いされて経験できたこともとてもいい経験になりました。

 キャリアの転換点、行政看護師への道

ーー行政看護師を考えたきっかけは?

30代に入って自分のキャリアに悩んだことがきっかけです。

やりがいがあるとはいえ、いつまでも自分のからだを酷使することはこの先長く続けられない。また、応援ナースになった時「20代はがむしゃらに突き抜ける」と決めていました。実際に有限実行して看護師の臨床はどこに行っても変わらないこと。そして自分自身もやり切った感がありました。じゃあここからどうする?という事を考え、これまでの経験を活かして全く違った働き方をしたいと思いました。

行政看護師への転職活動

まず、私はどんな働き方がしたいのか。何がやりたいのか。何ができるのか。どんな30代を過ごしたいのか。どんな人間になりたいのか。これを深掘りしました。

ーー転職活動で苦労したことを教えてください

情報収集です。周りに臨床看護師しかおらず、リアルな情報を得ることができませんでした。そして相談相手がいませんでした。また、保健師の資格を持っていないため病院外で働く看護師の仕事自体を見つけることが大変でした。

ーーなぜ行政看護師という仕事を選びましたか?

最初のきっかけは仲介業者さんの紹介です。

働くまで行政看護師について無知でした。調べても制度上のものしかでてこず、本当にハテナだらけだったことを覚えています。とりあえず、面接を受けてみよう!そこで話を聞いてみよう!これがきっかけでした。

転職から見えた新しい景色とこれからの展望

ーー転職をしてみて良かったことを教えてください。

とにかく、日々新しい学びが多くて刺激が多いことです。また、以前学んだデザインスキルが活かせていることに驚きと喜びがありました。 そして、臨床時代のように前残業がありません。毎月の勤務スケジュールを自分で組めますし、何より毎日家で眠れることです。

ーー苦労していることを教えてください。

畑違いもいいところで、最初は看護師の経験を生かすことができず、悔しい毎日でした。病院のようにマニュアルや教育が全くなく、仕事をしながら覚えていくことが大変でした。そして、これまでにデスクワークの経験がないため、事業所さんとのやりとりなど基本的なビジネススキルから学び直しました。

ーー転職をしてみて気づいたことは?

業務上で多くの事業所さんと様々な職業の方々と出会います。自分の世界や知見が広まったこと。そして看護師の働く場所ってこんなにもたくさんあるんだなと気づきました。

ーーこれからやりたいことはありますか?

私は全ての看護師を幸せにしたいと考えています。そのために何ができるのか、これまでの自信の経験と現在の仕事を通して視点を変えて学びながらも、どうしたら達成できるのか模索していきたいと思っています。

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