看護師からの企業転職で外せないエージェントと上手に付き合うためのコツ

転職エージェントの推しになれ

こんにちは。ArchNurseのけんいちです。人生100年時代、看護師の働き方も多様化して企業転職を考える人も増えていると感じています。医療業界の経験やスキルは、さまざまな企業で活かせる一方、転職には特有の課題もあります。そんなときに頼りになるのが、転職エージェントです。

しかし、エージェントを効果的に活用するためには、正しい選び方や付き合い方を理解することが大切です。この記事では、エージェント選びから初回面談、信頼関係の構築まで、看護師が企業転職を成功させるためのポイントを解説します。

目次

自分に合ったエージェントを見つける方法

転職活動をスムーズに進めるためには、信頼できる転職エージェントを選ぶことが重要です。しかし、看護師が企業への転職を目指す場合、看護師専門のエージェントでは十分なサポートが得られないことがあります。そこで、以下のポイントに基づいて、自分に合ったエージェントを見つける方法を考えてみましょう。

エージェントのリサーチは慎重に

まずは、転職エージェントのリサーチから始めます。看護師専門のエージェントだけでなく、異業種転職に強い総合的なエージェントも検討しましょう。具体的によく聞く企業・サービスを記載しておきます。

  • リクルートエージェント 
  • マイナビエージェント 
  • DODA
  • JACリクルートメント 
  • type転職エージェント
  • ビズリーチ(スカウト)

私がよく聞くのはこんなところです。ビズリーチに関してはスカウトサービスを活用して、紹介会社からスカウトが来るというケースも想定しています。

エージェントは複数登録したほうがよいです。ここで挙げたサービスは大手ですが、規模に拘らず自分に合いそうなところを探して複数登録してみてください。選考進んでいくと最終的には1~2社に絞られていくと思います。

エージェントの得意分野を確認する

エージェントによって、得意な転職先や業界は異なります。例えば、製薬会社や医療機器メーカーといった医療関連の企業に強いエージェントもいれば、IT業界やコンサルティング業界に強いエージェントもいます。自身の転職希望に合った業界に精通しているエージェントを選びましょう。具体的には、そのエージェントがどのような企業への紹介実績があるか、過去の転職成功事例などを確認すると良いでしょう。

また、実際に自分の興味がある分野に転職をした方からの話はとても参考になるので、その方から話を聞けるのが一番いいと思います。ただし、そういった方が近くになかなかいないと思うので是非、ArchNurseで定期開催している「ふらっとなかめ」にも参加してみてください。苦労しながら企業への転職活動を成功した方ががたくさん参加してくれています。

エージェントとの初回面談成功のポイント

エージェントの『推し☆』になれ

エージェントとの初回面談は、転職活動のスタート地点とも言えます。この面談で、エージェントがあなたの人柄や転職意欲を把握します。そこでまずはあなたがエージェントに選ばれるということが重要です。つまりあなたがエージェントの『推し☆』になるということです。看護師としての転職であればそこまで考える必要はないですが、未経験分野への企業転職であればとても大切なポイントです。書類選考などで企業へ自分のことをアピールしてくれるのはエージェントです。そのエージェントがあなたのことを良い人材だと思っていなければ選考も通らなくなってしまいます。

面談前の準備

面談に臨む前に、自分の経歴やスキルを整理しておくことが必要です。履歴書や職務経歴書の提出を事前に求められる場合はもちろんですが、言われていなくてもできるだけ準備しましょう。これまでの看護師としてのキャリアや経験を明確に伝えられるようにして、自分の希望する転職先や業界、どのような役割で働きたいかもはっきりとさせておくと、エージェントはより適切な提案ができるようになります。希望が途中で変わっていくことは問題ないですが、面談の時点で「とにかく病院を辞めたいからなんでもいいです」というような状態ではエージェントの推しにはなれません。

信頼関係を築くためのコミュニケーション術

エージェントとの信頼関係を築くことは、転職活動の成功に直結します。先ほども言いましたが、エージェントはあなたの転職のパートナーとして、転職先を見つけるためにあなたの代わりに動いてくれます。ただ、そのためには良好なコミュニケーションを保つことが重要です。

約束を守る、定期連絡を忘れない

最初の面談を行っただけで、エージェントとのコミュニケーションを終わらせるのは避けましょう。書類等の提出物の約束があればしっかり守り、転職活動が進行中であることを伝え、定期的に進捗を共有することが大切です。エージェントも、常に最新の情報を基に提案やサポートを行うため、あなたがどの段階にいるかを把握しておく必要があります。仮に退職が未定で入社時期が決まっていない場合でも、転職の意思があること、気になっている求人があることなどはしっかり伝えておきましょう。エージェントが担当している求職者はあなた一人ではありません。活動しているということをアピールしておくことも大切です。

フィードバックをしっかり聞いて活かす

面接後や企業からの連絡に対してエージェントがフィードバックを提供してくれる場合、その意見にしっかり耳を傾けましょう。フィードバックを受け入れることで、次回の面接や転職活動全般において改善すべき点が見えてきます。また、エージェントに感謝の意を示すことも大切です。これにより、エージェントはより一層、あなたのために頑張りたいと思い転職成功に向けてサポートしてくれるでしょう。

転職エージェントに振り回されない

転職エージェントは多くの求人を紹介してくれます。ときには希望と違うような求人を案内されることもあると思います。ただ、最終的な判断は自分自身が行わなければなりません。そこで、どのように提案された企業を選び、適切な決断をするかが重要です。

提案された企業の情報をしっかり確認する

エージェントから紹介された企業については、必ず自分でも調べましょう。企業の文化、福利厚生、働き方などが、自分の価値観やライフスタイルに合うかを求人票だけではなく自分で確認することが重要です。エージェントからの情報はネガティブな情報が伝わらないこともあります。ネットの口コミや企業の公式サイトも参考にしてもしネガティブな情報があれば、それをエージェントの方に聞いてみるのもいいと思います。

自分のキャリア目標を見失わない

エージェントの提案に流されてしまうことは避けましょう。エージェントのなかには「あなたの経歴だと今、選考が通るのはこれくらいですね」と言った感じでかなり限定的な求人提案をされる方もいるかもしれません。エージェントも紹介して売上を上げる営業職なので気持ちは分からなくもないですが、いまどきそのように感じさせる提案をするような担当者であれば担当変更してもらったほうがいいと思います。

転職活動中は、面接に落ちたり可能性が狭まっていくような感覚があるかもしれないですが、どんなときも自分のキャリアの軸を見失わないことが大切です。短期的な視点ではなく、長期的に見て自分に合った企業や職種かどうかを判断することが大切です。

まとめ

看護師から企業への転職は大きな挑戦ですが、転職エージェントと上手に付き合うことで、キャリアの選択肢を広げることができます。自分に合ったエージェントを見つけ、面談でしっかりと自分を推してもらえるようにアピールして、信頼関係を築くことや提案された企業を慎重に判断し、自分のキャリアの軸を常に持ち続けることが、企業転職を成功に導く要素となります。
転職活動は孤独になりがちですが、エージェントと協力したり、ArchNurseで開催しているふらっとなかめに参加したりして、楽しみながらできるとより納得した結果に繋がります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでも皆さんの転職活動の参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

けんいちのアバター けんいち キャリアコンサルタント

看護師の転職支援に約10年携わり、キャリアコンサルタントを取得。
2020年に看護師キャリアコミュニティ「ArchNurse」を立ち上げ、キャリア支援のプロジェクトを複数展開しながら、産業保健、健康経営関連サービスの企画職として従事。

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