2024年11月16日、ふらっとなかめが迎えた2周年イベント「看護職のキャリア大交流会」は、笑顔と新たな気づきがあふれる一日となりました。
「ふらっとなかめ」とは一体どんな場所なのか? そして2周年イベントがどのように展開され、多くの参加者に新しい気づきや前進のきっかけを与えたのか。その一日を振り返りながら、キャリアを考える上での大切なヒントをお伝えします。
この記事を書いてくれた人
さと
東京都出身。集中治療室の看護師を経験し、現在は企業で産業看護師として勤務しています。今後のキャリアや働き方について模索中。趣味は読書、Podcast、料理、美術館鑑賞。
ふらっとなかめ2周年イベントの様子
2024年11月16日、ふらっとなかめが2周年を迎え、恵比寿で「看護職のキャリア大交流会」が開催されました!
昨年の1周年イベントには参加者として参加したのですが、今年の2周年イベントでは運営側として関わらせていただき、とても貴重な経験となりました。
「ふらっとなかめとは何か?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単にご紹介します。
ふらっとなかめは、キャリアや働き方について悩んでいる方々が対話を通じてそのモヤモヤを解消し、共感や気づきを得られる温かなコミュニティです。参加者の多くは看護師資格を持っていますが、職業はさまざまで、幅広い職種の方が集まっています。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
今回のイベントは過去に参加した方が多いかなと思っていましたが、実際には半数以上が初参加の方でした。初参加でも人で参加されている方が多く、その行動力には本当に驚きました!
参加者は病棟やクリニックの看護師、産業保健師、行政保健師はもちろん、カスタマーサクセスやエンジニア、営業、大学院生などさまざまでした。普段の生活圏では出会えない職種の方々とお話しできるのが、ふらっとなかめの魅力のひとつですね。
2周年イベントでは参加者が均等に交流できるように、2回の席替えや興味のある分野ごとのグループ設定など、工夫を凝らした内容を盛り込みました。イベント終了時には「とても楽しかった」「今後のキャリアの参考になった」「普段のふらっとなかめにも参加したい」といった感想をいただき、私自身もとても嬉しく、安堵感に包まれました。
ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!
キャリアを考える上で大切にしていること
実は私、最近転職活動を終えたばかりです。そんな中、ふらっとなかめの2周年イベントにも参加し、キャリアについて改めて考える機会が増えました。
私がこれまでのキャリアの中で大切にしてきたことは、「自分軸で考える」ことです。
病棟看護師にしろ、企業で働くにしろ、自分のキャリアに納得できていないと、常にモヤモヤとした感情が心に残り、それが次第に言葉にできない「しこり」として積み重なっていくように感じます。
2周年イベントの中でキャリアについてのプレゼンテーションがあり、その中であるプレゼンターの方が「周囲の環境は大きく変わっていないが、今、自分の人生を他人任せにしていない自分が好きだ」と話していたのが印象的でした。この言葉を聞いて、正解は常に自分の中にあるということを改めて実感しました。
また、個別に話を聞いていると「看護師の仕事が大好きで続けている」という方もいれば、「看護師の仕事に限界を感じて企業に転職した」という方もいました。一見、正反対の意見のように思えるかもしれませんが、どちらの方も自分の仕事について生き生きと話している姿を見て、それぞれが自分の軸を大切にして働いているからこそ、充実感ややりがいを感じているのだと感じました。
キャリアは、どんな形であれ、自分自身で正解を見つけていくことが大切です。周りの期待や世間の価値観に合わせるのではなく、まずは自分と向き合って、自分にとっての答えを見つけていくことがキャリア形成には欠かせないと感じました。2周年イベントを通じて、そんな大切なことに改めて気づくことができました。
サードプレイスという考え方
ふらっとなかめのイベントに参加して、特に強く感じたのが「サードプレイス」という考え方でした。
サードプレイスとは、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが著書『The Great Good Place』の中で提唱した概念で「家庭や職場の役割から解放され、個人としてくつろげる場所」とされています。
昨今、人生100年時代と言われる中で、家庭(ファーストプレイス)や職場(セカンドプレイス)以外にも居場所を持つことがますます重要だと感じています。私もここ数年、つながりを大切にしてきました。
最近では、ふらっとなかめに関連するコミュニティで顔見知りの方も増え、2周年イベントでも久しぶりにお会いできた方から「久しぶり〜!」と声をかけてもらい、嬉しい瞬間がありました。
常に連絡を取り合っているわけではないけれど、自分の好きなタイミングで参加でき、お互いを尊重しながら穏やかに過ごせる貴重なコミュニティだなと感じています。キャリアを模索する中で、ふらっとなかめで出会った多くの人々との交流は、自分の新たな視点や気づきを与えてくれました。
約1年半前、思い切って一人で参加したこのコミュニティ。最初は緊張しましたが、参加して本当に良かったと感じています。今後もこうした場を大切にし、キャリアや人生の選択肢を広げていきたいと改めて感じた一日でした。